クリンチのやり方と使い所 | ボクシングのディフェンス
ボクシングがある程度上達してきたら、攻撃をかわすディフェンスについてもいくつか知っておきましょう。
「クリンチ」は、その中の一つです。
あまり頻繁に行うと、レフェリーから「戦意がない」とみなされて警告の対象となるため、上手に使い所を見極めることが大切です。
1.クリンチとはどんな技?
「クリンチ」は、相手の連打の攻撃から逃れるため、または自分の体力の温存のために、相手の動きを止めて攻撃をかわすテクニックです。
相手の身体に腕を回すようにして、抱き合うような形になります。
これはルールで認められている、れっきとした防御のテクニックの1つです。
しかし、相撲やレスリングのように組み合って行う格闘技と違い、ボクシングは言うまでもなくパンチを打ち合うことが基本です。
従って、ボクシングの試合であまりにも頻繁にクリンチを行うと、それを見ている観客は「面白くない試合だ」と感じます。
レフェリーからの警告の対象にもなります。
2.クリンチとホールドの違い
クリンチと似た技に、「ホールド」または「ホールディング」があります。
これは相手の腕や首を抱え込む、抱き付くなどして、相手の動きを完全に止めて攻撃から逃れようとするもので、反則行為として警告の対象となる技です。
特にアマチュアでは、3度警告を受けると1点の減点になりますし、悪質な場合は1度で失格負けに繋がることもあります。
「クリンチのつもりで行うと、いつもホールドと注意されてしまう」と悩んでいる方もいるようですが、それを解決するためには、この2つの違いを明確に把握しておくことが大切です。
3.クリンチを作戦として使うなら
さて、日本では「相手の攻撃をかわし、自身の体力を回復するため」に行われることの多いクリンチですが、欧米などでは少々様子が違っています。
例えば、「クリンチで一息つこうとしている」と見せかけて、肩を付けた相手のボディーにパンチを連打したり、クリンチを振り払おうとして相手が体力を消耗することを狙うなど、「作戦」として行われることがあります。
他のパンチなどの技と組み合わせたり、次の技への足がかりにすることによって、ピンチから逃れるだけではなく、積極的な防御のための「駆け引き」をすることもできるわけです。
また、クリンチをされることによって相手が苛立つことを狙い、それによって自分のペースに持っていくという作戦も可能です。
ボクシングは、いかに相手に打たせずに、自分が打つかが重要です。
ディフェンスのテクニックの使いどころをしっかりと見極め、防御を最大の攻撃としていくことが、ボクシングの上達への近道と言えるでしょう。
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